筋トレをしたからには、その効果を最大限に出したいですよね!
そのためには「トレーニングの原理・原則」を知っておくことが大事です。

そもそも「原理」「原則」の違いは何かご存知ですか?
「原理」は【事物・事象が依拠する根本(基本)法則】…わかりやすく言うと「こうしたいならこうすべき(しないとならない・しないとこうなる)」ということね。
「原則」は【共通に適用される基本的なきまり・法則。】…ここでは「(最大限の効果を出すために)こういう考え・行動を心がけましょう」という感じね。
トレーニングの3原理&5原則
トレーニングの3原理
過負荷の原理
「オーバーロードの原理」ともいいます。日常生活での強度以上の負荷を身体に与えないと、運動の効果は得られないということです。もし運動が習慣化し、日常的なものになったとき、トレーニングはより一層強度を上げる必要があります。

トレーニングを頑張って運動能力が上がるほど最低ラインが上がるってことね。
素晴らしいわ!
可逆性の原理
せっかく獲得した能力も、トレーニングをやめてしまうと、身体は徐々に元に戻ってしまうという原理です。運動の期間が短いほど、早く戻ってしまいます。

継続が大事、ということね(もちろん休息も大事よ!)
特異性の原理
トレーニングによって得られる効果は、刺激した内容(筋肉、スピード、持久力、動作など)にだけ反応して身体に現れるという原理です。
短距離走の練習を行っても、長距離走の記録は伸びませんし、腕のトレーニングを行っても脚の筋力はつきません。

目的に合わせたトレーニングを行ないましょう
トレーニングの5原則
全面性の原則
トレーニングは全身をバランス良く鍛えることが大切です。
肩を丸くしたい…脚を鍛えたい…など、好みのトレーニングがあるかもしれませんが、偏ったメニューは、ボディバランスの崩れだけでなく、怪我の原因となる場合もあります。
これは競技スポーツでも同様です。例えばプレー中において主に足しか使っていないように見えるサッカーも、姿勢を保ったり、安定させたり、不意な動きに対応できるよう、上半身のトレーニングも行なっているのです。
また筋力のトレーニングだけに限らず、有酸素能力・筋力・柔軟性などの体力要素についても、バランスよく高めることが大事です。

全ての方面を鍛えましょう!
漸進性の原則
過負荷の原理に従うと、筋肉を増やしていくためには同じ強度を繰り返すのではなく、体力等の向上に併せて徐々に負荷を高めていくことが必要となります。
ここでのポイントは「徐々に」という点です。急激に負荷を高めても筋力が同様に急激につくわけではなく、寧ろ筋肉や関節を痛める原因になりかねません。定期的にプログラムを検討し、少しずつ向上させていきましょう。

「漸進」とは「少しずつ進歩する」という意味よ。
「漸」は「漸く/漸む」と書いて「ようやく・しだいに/すすむ・少しずつ進む」という意味があるわ
反復性の原則
トレーニング効果を出すためには、ある程度の期間、繰り返し行う必要があります。反復することは、テクニックの向上には重要な要素です。どんなに優れたトレーニングでも、数回ぽっちでは効果は現れません。
反復と継続によってはじめて効果が現れるのです。

トレーニングの初期段階では、まず神経と筋肉を繋げる必要があります。これを促通(そくつう)といい、現状使えていない筋肉を使えるようにします。一般的に4~8週間ほどかかります。
この期間においては、トレーニングで扱う重量の変化はあっても、筋肉量の変化はほぼ見られません。筋肉量が増加していくのは、このあとの段階になります。
個別性の原則
ヒトのカラダは性別・年齢・体力・身体組成など、全てが同じ人は誰一人いません。そのため、トレーニングも個人の能力や適性に合わせたプログラムを組む必要があります。そうでなければ安全性が確保できず、また効率よく効果は現れません。

トップ選手が行なっているトレーニングの内容をそのまま真似てもダメよ。
あくまでもそれは「参考」にして、自分に適した内容(トレーニング変数)に落とし込む必要があるわ。
意識性の原則
自分が行なっているトレーニングがどんな意味を持っているかを意識・理解すると、効果が高まります。この種目によってどの部位が鍛えられ、それによってどんな能力が向上するのか…また実際に筋トレをしている時にも、狙いたい筋肉を意識することが大事です。

ダイエット目的なら、単純に消費カロリーが上がれば目的は達せられるので「ながら運動」も有効よ。でも筋トレは「負荷に抵抗」する意識が大事。集中して、しっかり狙っていきましょう!
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