基礎栄養学:ミネラル

ミネラルとは?

ミネラルは体を構成するものの一つで、無機質とも呼ぶ。体内で作ることが出来ないため、食品から摂取する必要がある(必須ミネラルという)。体内におけるミネラルの割合は約5%と多くはないが、体を構成するだけでなく、機能の維持や調節する役割もあるなど、大事な栄養素の一つである。

必須ミネラルは、現時点では16種類。

・ナトリウム
・マグネシウム
・リン
・硫黄
・塩素
             
・カリウム
・カルシウム
・クロム
・マンガン
・鉄
             
・コバルト
・銅
・亜鉛
・セレン
・モリブデン
・ヨウ素         

Ca カルシウム

骨は加齢に伴って老化するが、特に女性に顕著であり、女性ホルモン(エストロゲン)が45~50歳頃に訪れる閉経に伴い分泌低下することで、骨が脆くなってしまう。このような加齢に伴う骨の問題は骨粗鬆症と呼ばれる。

カルシウムは現代の日本人の食事で最も不足している栄養素であり、幼少期から積極的に摂取しておく必要がある。

乳製品には多くのカルシウムが含まれており、また吸収効率も良いことから、体質的に問題が無ければ積極的に乳製品から摂取する事が望ましい。

また過度な減量によりカルシウムが不足してしまったり、摂取していても栄養バランスが整っていなかったり過剰なトレーニングをしていたりすることで、吸収がうまく行えていないことがある。

また、食べ合わせとしてタンパク質と一緒に摂取すると、吸収率が悪化する。

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Fe 鉄

鉄分は、カルシウムに続いて不足している栄養素である。

女性の場合、月経による出血があるため、男性以上に鉄分が不足しやすい。また、運動習慣がある人は汗や血流の増加、外部からの負荷などで赤血球が破壊されやすいため、より多くの鉄分が必要である。

植物性よりも動物性の食品由来のほうが吸収されやすいため、体質的に問題が無ければ動物性の方が効率が良い。

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Na ナトリウム

厚生労働省が推奨している食塩の摂取量は、男性が9g、女性が7.5g未満である。しかし実際は男女ともに11g前後と、過剰に摂取している。

食塩を摂る事で血圧が上がるのは遺伝的な体質であるため、通常では血圧に関して大きな問題は発生しないが、過剰に摂取した場合、食塩の排泄機能をもつ腎臓に大きな負担をかけてしまうことになる。

ナトリウムを多く摂りがちな現代において、運動時に汗をかくことでナトリウムが排泄されることは寧ろ望ましい結果と言える。

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