筋肉の形状による分類

筋肉は基本的に、中央が太くなっている筋腹と、その両端に続く腱でできている。

筋肉の形状

紡錘状筋(ぼうすいじょうきん)

もっとも基本的な形状の筋肉。

腱に対して筋線維が平行かつ直線的に走っている。そのため、速いスピードで収縮できるという特性をもつ。平行筋ともいう。

しかし、発揮する力の方向(腱についている方向)に対して最短距離で必要最低限の筋線維しかついていないので、筋力自体はそれほど大きくない

軽めの重量でしっかりストレッチ収縮させた方が良い

細かな動きが必要となる上肢に多く存在している。また上腕二頭筋、ハムストリングス、前脛骨筋など、屈筋(関節を曲げる筋肉)に多くみられる。

Mayayan
Mayayan

ちなみに「紡錘」とは、糸を紡ぐための道具のこと。

眠れる森の美女が指を傷つけちゃう糸車にもついているわね。

羽状筋(うじょうきん)

中央に走る腱から、筋線維が羽のように斜めになって両端に伸びている筋肉。

直線に並んでいる数が少ない(長さが短い)ので、収縮速度はそれほど速くない

しかし筋線維の数が多いため、発揮できる筋力は強い

高重量のトレーニングが良い

身体を支え、力が必要な下肢に多い。また上腕三頭筋、大腿四頭筋、腓腹筋など、手足の伸筋(関節を伸ばす筋肉)に多くみられる。

Mayayan
Mayayan

なんだか鶏のササミを思い出すわね…
ちなみにササミは学術用語じゃなくて俗名。

正式名称は深胸筋といって、文字通り鶏さんの胸の深いところにある筋肉なのよ。

半羽状筋(はんうじょうきん)

羽ペンのような形をしている。

羽状筋の片側半分の形で、真ん中に腱があり、その片側に筋肉が広がっている。

大腿部後面にある半膜様筋や、同じく脚にある長趾伸筋など。

多頭筋(たとうきん)

筋頭が複数に分かれている筋肉。その数によって、二頭筋、三頭筋、四頭筋と呼ぶ。

多腹筋(たふくきん)

筋肉の途中に腱があり、筋腹が複数にわかれている筋肉。

鋸筋(きょきん)

筋全体の形が鋸の形をしているもの。

前鋸筋など。

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