骨の部位は、形状によって命名ルールがある。
頭(とう)
骨の先端で、ボールのように丸くなっているところ。上腕骨頭、大腿骨頭、尺骨の肘頭など。
幹(かん)・体(たい)
長骨の中央の長いところ。上腕骨体、大腿骨体、腓骨頭など。
頸(けい)
骨頭の近くで、細くなったところ。上腕骨の解剖頸・外科頸など。

人間の頭と頸(首)みたいな関係だね
窩(か)
浅いくぼみ。肩甲骨の関節窩・棘上窩・棘下窩、腸骨窩など。

窩は訓読みで「あな」だからね。「あな」とか「くぼみ」という意味があるよ
孔(こう)
主に血管や神経の通路となるところ。大腿骨の栄養孔、頸椎の椎孔(ここでは脊髄が通る)、寛骨の閉鎖孔など。
切痕(せっこん)
切れ込み。肩甲骨の肩甲切痕、尺骨の滑車切痕、寛骨の寛骨臼切痕など。
溝(こう)
血管や腱などが走る細長い溝のこと。上腕骨の結節間溝・橈骨神経溝・尺骨神経溝など。
突起(とっき)
小さく鋭く突出した部分のこと。肩甲骨の烏口突起、胸椎の棘突起、尺骨の鉤状突起など。
棘(きょく)
トゲ状に突出しているところ。肩甲骨の肩甲棘、寛骨の上前/上後/下前/下後腸骨棘など。
結節(けっせつ)
骨の一部に生じたコブ状に盛り上がったところ。上腕骨の大結節・小結節、寛骨の坐骨結節・恥骨結節など。
顆(か)
骨端などにあるコブ状のかたまり。上腕骨・大腿骨の内側上顆・外側上顆、脛骨の内側顆・外側顆など。

顆は訓読みで「つぶ」。「丸くて小さなもの」という意味だよ
稜(りょう)
山の稜線(尾根)のような盛り上がり。上腕骨の大結節稜・小結節稜、腸骨稜など。

稜(りょう)は「のぎへん」だよ
弓(きゅう)
弓のように弯曲したところ。頸椎の椎弓など。
粗面(そめん)
表面がザラザラと粗くなっているところ。腱などの付着部(くっついて、とれにくい)。上腕骨の三角筋粗面、橈骨粗面(上腕二頭筋がつく)、尺骨粗面(上腕筋がつく)、大腿骨の殿筋粗面など。

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